車から異音が鳴る原因はなんでしょうか?もし故障なら対処法はなに?
車の異音は不具合・故障が原因!音の種類ごとに対処法は異なります。
車からいきなり異音が聞こえたら、ビックリするし焦りますよね。
車に詳しくない方だと、何をどうすればいいかわからず、慌ててしまうかもしれません…。
実はこういった車から聞こえる異音は、パーツなどの不具合・故障が原因である可能性が高いんです…!
しかも、異音が鳴る場所はエンジンだけではありません。
タイヤなどの足回りはもちろん、マフラーから鳴り出すこともありますよ!
さらに聞こえる異音によって、壊れている箇所・対処法は異なります。
そこで今回は音が鳴り出す場所ごとに、よく鳴る異音とその原因・対処法をご紹介していきます。
「急に車から変な音が聞こえた…!」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
記事でご紹介する「異音が鳴り出す箇所」は次の5つです。
それでは詳しく見ていきましょう!
なお上記の箇所以外にも、エアコンから異音が聞こえることもあります。
エアコンからの異音については、以下の記事で原因や対処法を詳しくまとめています。
エンジンから聞こえる異音
ここではエンジンから聞こえる異音についてご説明していきますね!
エンジンはたくさんのパーツが集まってできているため、異音にもいくつかの種類があります。
今回は、以下の音について詳しく説明していきます。
- キュルキュル・ウィーン・キーン
→ベルトが不具合を起こしている - ポコポコ・パスンパスン
→点火プラグ・シリンダーがうまく動作していない - カリカリ・カンカン・キンキン
→エンジンがオーバーヒートしている - ゴロゴロ・ガラガラ
→エンジンオイルが不足している
あなたの車から聞こえるものを探し、原因などを見てみてくださいね。
キュルキュル・ウィーン・キーン(アイドリング・運転中)
アイドリング中や運転中に、エンジンから「キュルキュル」という音が聞こえてくるケース。
車種によっては「ウィーン」と甲高い音が鳴ることもあります。
下の動画では、実際の「キュルキュル」音を聞けますよ。
この音の原因はタイミングベルト・ファンベルトといった、エンジン内のベルトが不具合を起こしていること!
エンジン内のベルトが次の状態になっている可能性があるんです。
- ベルトが緩くなっている
- ベルトの滑りが悪くなっている
- ベルトにひびが入っている
もしこのような異音が鳴っている状態を放置すると、最悪の場合ベルトが切れてしまうんです…!
ベルトはエンジンの中でも、かなり重要なパーツ。
運転中に切れてしまえば、エンジンが止まってしまうことも考えられるんですよ!
もし異音に気づいたらすぐに整備工場などで点検・交換してもらいましょう。
そうすればエアコンのコンプレッサーが止められ、ベルトの負荷を小さくできますよ!
ポコポコ・パスンパスン(アイドリング・運転中)
アイドリング中や運転中に「ポコポコ」「パスンパスン」と聞こえるなら、点火プラグ・シリンダーがうまく動作していない可能性が高いです!
これらの部品はエンジンを動かすのに重要な部品。
もしこの音が聞こえたら早めに整備工場などに持っていき、点検してもらいましょう!
なお異音がしているままだとエンジンが十分に動かず、加速しづらい・パワーが出ないなどの症状が出てきます。
さらに、そのまま走りつづけるとエンジンが失火してしまう恐れも。
もし失火すればパーツがかなり傷んでしまい、修理費用がかなりかかってしまうんです…!
ですから違和感を覚えたら早めに対処してくださいね。
カリカリ・カンカン・キンキン(運転中)
運転中に「カリカリ、カンカン」という金属音が聞こえてくる場合、エンジンがオーバーヒートしているのが原因です!
ちなみに「カリカリ」という音はオーバーヒートの初期段階、「カンカン・キンキン」という音は末期段階で鳴るんです。
実際の音はこちらの動画で聞けますよ!
この異音に気づいたら、すぐに車を停車しロードサービスなどを呼びましょう。
そのまま走ってしまうと、オーバーヒートが進んでしまいエンジンが壊れてしまいます…!
早めに対応すれば被害は軽く済むので、「なんか変だな」と思ったら迷わずに停車してくださいね。
なおオーバーヒートしたときの対処法については、こちらの記事で詳しくご紹介していますよ!
ゴロゴロ・ガラガラ(アクセルを踏んだ時)
アクセルを踏んだときに「ゴロゴロ」「ガラガラ」と金属がぶつかる重い音が聞こえるケースです。
この場合はエンジンオイル不足が原因である可能性が高いといえます!
気になる方は実際の「ゴロゴロ」「ガラガラ」音を聞いてみてくださいね。
この異音に気づいたら、すぐに停車してロードサービスなどを呼びましょう!
先ほどもお伝えしましたが、この音が聞こえるということはすでにオイルはかなり減っています。
エンジンオイルが足りないことで、エンジン内のクランクメタルなどのパーツがぶつかりあい、すり減ってしまっているんです!
残念ながら異音がする段階までいってしまったパーツは、交換・修理が必要です…。
だからと言って、そのまま走り続けるのはNG。
もしそのまま走りつづけると、エンジンが完全に壊れてしまいますよ…!
さてここまでエンジンから異音が聞こえる場合の、原因や対処法についてご紹介してきました。
実際、運転中に異音が聞こえたらパニックになりますよね…。
さらに近くに整備工場などがない場合、どう対応すればいいかわからないかと思います。
こんなときに備えて、次に対処法をご説明していきますね。
タイヤから聞こえる異音
ここからはタイヤから聞こえる変な音についてご説明します!
タイヤなどの足回りはエンジンについで重要な部分。
異音の正体と対処法をしっかりと知って、安心して運転できるようにしましょう!
なおタイヤから聞こえる異音は、走る速さによって音の大きさが違うんです。
今回は以下の音について説明していきます。
- ギシギシ・ゴトゴト
→ホイールナットが緩んでいる - ゴーゴー・ブーン
→ベアリング・ローターが不具合を起こしている
ギシギシ・ゴトゴト(運転中)
運転中に「ギシギシ」「ゴトゴト」と聞こえてきた場合、ホイールナットが緩んでいる可能性があります!
ホイールナットはタイヤを車体に固定しているパーツ。
もしそのまま放置したら、最悪の場合タイヤが外れることもあり得ますよ!
実際の音を聞きたい方はこちらをご覧ください。
ですからこの異音が聞こえてきたらすぐに停車し、ナットを締め直しましょう。
念のため整備工場で点検してもらうとさらにいいですね!
「ゴトゴト」音が聞こえてる段階だと、とても危険な状態なので注意してください。
ゴーゴー・ブーン(運転中)
運転中にタイヤから「ゴーゴー」「ブーン」と鳴っている場合、主に2つの原因が考えられます。
- タイヤのベアリングが削れている
- ローターに異物が噛んでいる
1つめのベアリングとは、振動を防いだり、タイヤをなめらかに回転させたりするためのパーツです。
長い間車を使っているとベアリングが摩耗してしまい、異音を発生させてしまうんですね。
2つめのローターとは、ブレーキとしての機能を持つ円盤型のパーツのこと。
このローターに石などが噛んでしまうと、ローターが削れて異音が鳴ります。
どちらの場合も早めの交換・修理が必要ですから、すぐに整備工場などに持っていきましょう!
なお実際の音は下の動画で聞けます。
ここまでタイヤから異音が聞こえる場合の、原因や対処法についてご紹介してきました。
もし走っている時に変な音が聞こえてきたら、不安ですよね…。
もし近くに整備工場がないと、すぐに点検できずどう対応すればいいかわからないかと思います。
こんなときに備えて、次に対処法をご説明していきますね。
マフラーから聞こえる異音
ここではマフラーから聞こえる異音についてご説明しますね!
マフラーからの異音は運転席から遠いこともあり気付きにくいですが、放置してしまうとトラブルに繋がるんです…。
以下の異音について説明していきますので、詳しく見ていきましょう。
- バラバラ
→マフラーの破損 - カラカラ
→複数の原因が考えられます
バラバラ(アイドリング・運転中)
アイドリング中や運転中に「バラバラ」という音がするケース。
このような音が聞こえるならマフラーが壊れている・腐食しているかもしれません!
下の動画で、実際の音を聞けますよ。
マフラーに異常があると、かなり大きな音がして近所迷惑になる上に、排気ガスがうまく排出できないことがあります。
すぐに運転に支障が出るわけではありませんが、なるべく早めに整備工場などで点検してもらいましょう。
カラカラ(アイドリング・運転中)
先ほどの異音と同じく、アイドリング中や運転中に「カラカラ」という音がすることも。
この音が聞こえるなら、以下の3つの原因が考えられます!
- 排気管の内部に異物がある
- サイレンサーの内部のパイプが故障している
- 遮熱板が振動している
基本的に異音を聞いただけでは、原因を特定するのが難しいんですね…。
一方で走っている時に音が消える場合は、遮熱板が振動している可能性が高いです。
マフラーまわりの故障がすぐに事故に繋がるわけではありませんが、なるべく早めに点検してくださいね!
なお長い時間走り続けたあとに「チリチリ」と音が鳴ることがあります。
こちらはマフラーまわりの金属が冷えるときの音なので、気にしなくてもOKですよ!
さてここまで、マフラーから異音が聞こえる原因や対処法についてご紹介してきました。
実際にマフラーから異音が聞こえた時、近くに整備工場がないことがあります。
もしないとすぐに点検ができないので、どう対応すればいいかわかりませんよね…。
そんな方にむけて、次に対処法をご説明していきますね。
ブレーキから聞こえる異音
ここではブレーキから聞こえる異音についてご紹介しますね。
ブレーキまわりは車の走行でも重要な役割を持っています。
放置すると事故など大きなトラブルに繋がる可能性がありますので、しっかりと対処しましょう!
以下の音について説明していきます。
- シュー・キーキー
→ブレーキパッドがすり減っている - ゴーゴー
→ローターに異物が噛んでいる
シュー・キーキー(ブレーキをかける時)
ブレーキをかけるたびに「キーキー」と鳴っているケース。
この場合は、ブレーキパッドがすり減っている可能性があります!
「キーキー」鳴っている段階を放っておくのはとても危険ですから、早めに整備工場などで交換してもらいましょう!
そもそもブレーキパッドとは、タイヤにブレーキをかけるパーツです。
ブレーキパッドが摩耗すれば、ブレーキはどんどん効きづらくなります。
そうなれば止まるまでに時間・距離がかかるため、事故の危険がとても高くなってしまうんですね…。
ブレーキパッドについて詳しく知りたい方は、こちらの記事にまとめていますよ!
なお実際の音を聞きたい方は、下の動画をご覧くださいね。
ゴーゴー(ブレーキを緩める時)
踏んだブレーキを緩めるとき、「ゴーゴー」と音が鳴ることがあります。
飛行機が着陸したときのタイヤ音に似ているかもしれませんね。
この異音が鳴る場合は、タイヤのローターに異物が噛んでいる可能性があります!
石などの異物が噛んでいることでローターが削れている音で、放置してしまうとローターの交換が必要になるかもしれません…。
ですので一度タイヤを取り外して点検したり、整備工場などで確認してもらったりするのをオススメします。
さてブレーキから異音が聞こえる原因や対処法についてご紹介してきました。
実際、運転中に異音が聞こえたらパニックになりますよね…。
さらに近くに整備工場などがない場合、どう対応すればいいかわからないかと思います。
そんな方にむけて、次に対処法をご説明していきますね。
パワートレインから聞こえる異音
ここではパワートレインから聞こえる異音について。
パワートレインはエンジンからタイヤまでにエネルギーを伝える装置を指します!
- クラッチ
- トランスミッション
- ドライブシャフト
- プロペラシャフト
- デファレンシャルギア etc
パワートレインでトラブルが起きている場合、運転席の真下やエンジンルーム付近から異音が聞こえてくるんです。
異音を放っておくと大掛かりな修理が必要になってしまうかもしれませんので、ぜひ確認してくださいね。
- カタカタ
→ドライブシャフトブーツの破損 - ジャラジャラ
→レリーズベアリングの不具合 - ガラガラ・ゴー・ジャー
→ベアリングの故障・不具合
カタカタ(ハンドルを切る時)
ハンドルを切る度に「カタカタ」と異音がしている場合は、ドライブシャフトブーツが破損している可能性があります!
この部品はエンジンとタイヤをつないでいる、ドライブシャフトという部品を保護しています。
タイヤに伝わる動きや衝撃を吸収する上にゴム製なので、使っていくごとにどんどん劣化してしまうんですね。
もし異音が鳴り出したら、なるべく早めに整備工場などに持っていき、交換してもらいましょう!
ジャラジャラ(クラッチを切る時)
MT車を運転しているときにクラッチを切ると、「ジャラジャラ」と音がすることがあります。
なおクラッチを繋ぐと、このジャラジャラ音が消えるケースが多いです。
この異音が鳴っている場合、クラッチのレリーズベアリングという部品に故障・不具合が発生しているかもしれません。
クラッチまわりの大きな故障に繋がりかねませんので、できるだけ早く整備工場などで点検してもらいましょう!
ガラガラ・ゴー・ジャー(運転中)
CVT車を運転しているときにミッションから「ガラガラ」「ゴー」「ジャー」といった異音が聞こえる場合。
この音が鳴る原因はベアリングの故障・不具合が考えられます!
ベアリングとはトランスミッションに使われる部品で、回転する軸の動きを助ける役割があります。
これが壊れるとかなり修理費用がかかってしまいますので、すぐに整備工場で点検してもらうのがオススメです!
ここまでパワートレインから異音が聞こえる場合の、原因や対処法についてご紹介してきました。
もし走っている時に変な音が聞こえてきたら、不安ですよね…。
もし近くに整備工場がないと、すぐに点検できずどう対応すればいいかわからないかと思います。
こんなときに備えて、次に対処法をご説明していきますね。
すぐに工場に持っていけない場合の対処法
旅行中や外出中だと、すぐに異音に対処できない可能性も考えられます…。
まずは工場まで車を自走して向かえるか調べてみましょう。
もし向かうのが難しい場合は、以下の点をチェックした上でディーラーなどに相談してください!
- どこから異音が鳴るか
- いつ異音が鳴るか
- どんな異音が鳴るか
その上で、レッカー車を手配してもらうべきかを決めてくださいね。
そうすれば車に負担をかけずに移動できます!
修理費用が高いなら廃車を検討すべき
実は故障箇所を修理するよりも、廃車買取業者に引き取ってもらう方がお得なケースもあるんです!
もし故障箇所を修理する場合、場合によっては5,000円前後とお安く直せることがあります。
しかし状態がひどかったり、異音がしているのに放置してパーツを劣化させたりすると、何万〜何十万円もの費用がかかるんです!
そこまで修理費用がかかると、家計にも響きますし、だったら次の車に買い替えてもいいかな…と思う方が多いんですね。
なぜならディーラー・中古車販売業者は買い取った車を販売し直すから。
一度壊れた車や、年式が古い車だと価値がないと見なされてしまうんですね。
ですから、ディーラーなどでは断られてしまう車をお持ちの場合は、廃車買取業者がオススメ!
壊れた車や年式の古い車でも買い取りするため、タダで下取りに出すよりもお得なんですね。
なお「廃車の窓口」なら、故障車・走れない車・ボロボロの車など、どんな車でもお引き取りさせていただきます!
さらに廃車手続きやレッカー車による移動など、面倒なことはすべて無料!
年中無休・全国で廃車買取を対応していますので、お急ぎの方にもオススメです。
もしお困りの際は、お気軽にご相談くださいね。
この記事を監修した車の専門家
斎藤たくや
カーソムリエの斎藤です。車から聞こえる異音がエンジン・タイヤ・マフラーのいずれかから聞こえるのかによって、原因や対応が変わってきます。ご自分の車のどの部分から鳴っているのかを把握し、問題を解決しましょう。
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車から変な音がします。
いつも通り車に乗り込んでエンジンをかけたら、「キュルキュル…」という大きめの音が鳴り出しました。
とてもビックリして急いでエンジンを止めたのですが、もう一度エンジンをかけるとまた異音が鳴りました。
なんとなくエンジンから聞こえている気がするのですが、車に詳しくないのでよく分かりません。
車から聞こえる異音の原因はいったいなんでしょうか?
もし故障が原因ならどう対処すればいいのでしょう?