【保存版】車を廃車にした時の自動車保険の解約方法と注意ポイント
廃車買取の専門家が丁寧に教えます!
>>この人が書いた他の記事車を廃車にする際は、加入していた保険を解約するか続けるのかの問題がついてまわります。
この記事をお読みのあなたは、まさに今、「保険をどうすればいいのか」「解約しないと払い続けることになるのか」などがわからずお困りではないでしょうか。
結論から申し上げると、保険の扱いはあなたの状況・保険の種類によって変わります。
- 自賠責保険は廃車完了後に解約する
- 任意保険はこの先車に乗るかどうかで継続か解約か決める
- 解約手続きのタイミングには注意する
このあと詳しく解説するので、損をしないためにもよく確認してみてくださいね!
この記事が、保険に疑問をもつあなたのお役に立てれば幸いです。
では、まいりましょう!
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廃車が決まったら自賠責保険・任意保険の手続きが必要
車を廃車にする時は、廃車と同時に加入していた保険の解約、もしくは継続の手続きが必要です。
保険はそもそも「車」ではなく「運転するあなた自身」にかけられた保険のため、廃車にしても自動的に契約が変わるわけではありません。
多くの場合、お車の所有者の方は自賠責保険と任意保険に加入されていますよね。
お車を廃車にする時は、それぞれ以下のように対応しましょう。
自賠責保険は、すべての車の所有者が加入する保険のため「強制保険」とも呼ばれますね。自賠責保険が補償するのは対人賠償で、死亡・高度障害(失明や四肢の不能など)の場合は被害者1名につき最大3,000万円、傷害の場合は被害者1名につき最大120万円補償されます。
すぐ新しい車に乗り換える場合、自賠責保険を新しい車でも適用させる「車両入替」の手続きも可能です。
ただし手続きが煩雑になること、保険料の面で得しないことから、解約が一般的になっています。
一方任意保険とは、運転者が自分の意思で選んで加入を決める保険。
対人賠償保険や対物賠償保険、搭乗者傷害保険…など種類がさまざまで、自賠責保険では補償しきれない部分を補うために任意保険にも加入する人が多いです。
任意保険は、今後車を乗り換えるのかしばらく乗らないのかによって、解約するかどうか対応が分かれます。
保険会社の方では解約を勧めないこともありますが、不要な保険料を払い続ける必要はありません。このあとお伝えする方法に従って、解約か継続かをよく考えましょう。
※ご自分で廃車手続きを行う方法は、こちらの記事で解説しています。
車を廃車にするときの自賠責保険の対応
自賠責保険は、車を廃車にしたら解約手続きを行ってください。
自賠責保険はそもそも車検と同時に更新されるものです。
放っておいても自動更新されることはありませんが、解約手続きをすることで先に払っていた分の保険料が戻ってきます。
自賠責保険解約のタイミングは廃車完了後
自賠責保険の解約は、廃車手続きが完了してから行います。
というのも、解約にあたって「車がきちんと廃車された」という公的な証明書類(登録事項等証明書)が必要になるんです。
自賠責保険解約の流れ
-
解体業者に車を解体してもらう
-
運輸支局または軽自動車検査協会で廃車手続きを行う
-
保険会社に解約手続きの連絡を入れる
-
解約完了
-
(新しい車に乗る場合)ふたたび自賠責保険を契約
ちなみに自賠責保険の手続きは、廃車買取業者に廃車を依頼することでまとめて代行してもらえますよ。
自賠責保険解約に必要な書類
手続きの際に必要になる書類は、一般的に以下の通りです。
- 登録事項等証明書
- 本人確認書類
- 印鑑
- 保険料返還先の口座情報
ただし保険会社によっては、必要書類が若干異なるケースも。
加入されている保険会社のホームページ等を確認し、不足なく揃えましょう。
一例として主要な保険会社の必要書類のページを記載するので、参考にしてみてくださいね。
東京海上日動 | ▶︎よくあるご質問(FAQ) |
三井住友海上 | ▶︎廃車による解約をしたい|自賠責保険 |
損保ジャパン | ▶︎解約の手続き方法と必要書類を教えてください。 |
あいおいニッセイ同和保険 | ▶︎自賠責保険の解約手続きはどうすればいいですか? |
車検が1ヶ月以上残っていると還付金がもらえる!
保険を解約したタイミングが、お車の車検まで1ヶ月以上ある場合は「還付金」を受け取ることが可能です。
ただし「廃車が完了した日」ではなく、「解約申請日」から数えて1ヶ月以上であることに注意しましょう。
還付金は月割で計算されるので、残存期間が1ヶ月未満だと還付金を受け取れません。
廃車が完了したら早めに解約申請すると安心です。
いくら返ってくるのか気になる!という方は、以下の式で計算してみてくださいね。
自賠責保険の還付金額の計算式
自賠責保険料 × 更新までの期間(◯ヶ月)÷ 契約有効期間 = 還付金額
(例)
保険料金(21,550円)× 更新までの期間(3ヶ月)÷ 契約有効期間(24ヶ月契約)=2,693円
解約は廃車買取業者に代行してもらえる
「廃車手続きしたら、保険屋さん行かなきゃ。」
「なんか面倒だなあ。そんなに休み取れないよ…。」
廃車と保険の解約。あちこち出向く必要があって大変ですよね。
でも廃車買取業者に依頼すれば、廃車&自賠責保険の解約を丸ごと代行してもらえるんですよ!
私たち「廃車の窓口」でも、廃車手続きと保険解約を丸ごと代行。
お車は、査定の上で買い取らせていただくことがございます。
もちろん手数料をいただくことはなく、完全無料でお手続きいたしますよ。
365日年中無休で受付中ですので、お気軽にご相談くださいね!
続いては任意保険の扱いについて解説します。
車を廃車にする時の任意保険の対応
保険会社やドライバーさんによって加入/未加入が分かれる「任意保険」は、この先車に乗るかどうかで対応が分かれます。
(↑該当部分のタップで、詳しい解説にジャンプします)
いずれの場合も加入している保険会社に電話、または公式サイトにアクセスして手続きを進める流れになります。
任意保険の手続きは、廃車買取業者や中古車買取業者では対応していないため、いずれの手続きもあなた自身で行っていただく必要があるんです。
ちょっと面倒かもしれないのですが、損をしないためにもしっかりチェックしておきましょう。
車を乗り換える場合は【車両入替】
廃車した後に新しい車に乗り換える場合は、保険の「車両入替」の手続きを行います。
車両入替の手続きを行うことで、これまで契約していた保険内容・等級を引き継ぐことが可能です。
自動的に新しい車に保険が適用されることはないため、乗り換えたら必ず手続きを行ってくださいね。
また、手続きを行うタイミングは新しい車の納車日前が最適です。
契約変更日を納車日に設定すれば、その日から乗り換えたお車に保険が適用されます。
車両入替の流れ
-
廃車が決まったら先付けで車両入替の手続きを行う
(契約変更日を新しい車の納車日に指定) -
解体業者に車を解体してもらう
-
運輸支局または軽自動車検査協会で廃車手続きを行う
-
(納車日)車両入替完了
一般的に必要になる書類やデータは以下の通りです。
- 新しい車の車検証
- 変更前の車の走行距離の値
- 変更後の車の走行距離の値(新車の場合は「1km」)
※保険会社によって異なるため、ホームページ等で確認しておきましょう。
また、車両入替の手続きが可能かどうかにはいくつか条件があります。
よっぽどのことがない限り問題なく手続きできますが、気になる方はチェックしてみましょう。
《車両入替ができる条件》
- 入替後の車が新たに取得した車であること
- 入替後の車の所有者が、入替前の所有者または記名被保険者、配偶者、同居の親族であること
- 入替前後の車が自家用8車種であること
自家用8車種とは以下のお車を指します。
自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車・自家用普通貨物車(最大積載量0.5〜2トン)・自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)・自家用小型貨物車・自家用軽四輪貨物車・特種用途自動車(キャンピング車)
※条件は保険会社ごとに異なるケースがあるため、事前に確認してみましょう。
[+] もっと詳しく
さて、このあとは保険解約に関する注意ポイントを解説しますよ!
▶︎廃車に伴う保険解約の注意点を見る
しばらく乗らない場合は【中断証明書の発行】
廃車後しばらく車には乗らない場合は、保険の中断証明書の発行手続きを行いましょう。
中断証明書発行の手続きによって、お車に乗らない間の保険料の支払いをストップできます。
さらに、保険の等級は最大10年間維持したまま中断が可能です。
再びお車に乗りはじめる際は、異なる保険会社でも同じ等級を引き継ぐことが可能なのでご安心ください。
また、中断証明書の発行は廃車手続きが完了してから行います。
任意保険中断の流れ
-
解体業者に車を解体してもらう
-
運輸支局または軽自動車検査協会で廃車手続きを行う
-
保険会社に連絡し、中断証明書を取得
-
(新しい車の納車後)中断証明書を使用
一般的な必要書類は以下の通り。
- 印鑑
- 本人確認書類(免許証など)
- 中断証明書の発行依頼書
- 自動車保険証券
- 廃車が確認できる書類
※保険会社によって異なるため、事前にホームページ等で確認しておきましょう。
※廃車が確認できる書類(廃車証明書)は、「廃車の窓口」にご依頼いただいた場合、廃車から2週間を目安に郵送させていただきます。
ただし中断証明書の発行にはいくつか条件があるんです。
事故を起こしてしまった方などは条件から外れる可能性があるため、確認した上で手続きを進めましょう。
《中断証明書の発行ができる条件》
- 中断する契約の次の等級が7〜20等級であること
- 車が手元にない、もしくは乗ることが不可能な状態であること(廃車・譲渡・一時抹消・車検切れ・盗難など)
- 発行の申し出が、満期日から13ヶ月以内であること
なお、条件は保険会社ごとに異なるケースがあります。
不安な方は、加入されている保険会社へ確認してみるのがおすすめです。
[+] もっと詳しく
では、このあとは保険解約の注意点を解説していきますね。
▶︎廃車に伴う保険解約の注意点を見る
今後いっさい車に乗らない場合は【解約】
廃車後、もう車に乗る予定がない場合は任意保険の解約手続きを行う必要があります。
自動契約の特約をつけていた場合は自動的に更新されてしまうので、忘れずに行ってくださいね。
また、解約は「先付け解約」で解約日の指定が可能です。
廃車にすることが決まっているのであれば、忘れないうちに使用するといいですね。
任意保険解約の流れ
-
廃車が決まったら先付けで解約日を指定(手続き完了後が望ましい)
-
解体業者に車を解体してもらう
-
運輸支局または軽自動車検査協会で廃車手続きを行う
-
解約完了
解約の際は、まず保険会社へ電話して解約の旨を伝えましょう。
保険会社の方から書類が届きますので、記入の上で保険証券とともに提出します。
ネット上で手続きが完了するケースもあるため、加入されている保険会社の公式サイトをご確認くださいね。
ちなみに満期日で解約するのであれば、解約手続きは不要になります。
還付金は保険会社ごとに異なる
年払いで任意保険の料金を払っていた場合は、先払いしていた料金が解約時に戻ってくることがあります。
ただ、どのくらいの金額があなたの元へ戻ってくるかは保険会社によって異なるもの。
なぜなら保険会社によって計算方法が異なるためです。
一般的には、あなたの支払い金額に「短期料率」をかけた金額が返還されます。
短期料率とは、保険に加入して何ヶ月で解約したか?によって変動する保険料率です。
加入していた期間が短ければ短いほど、短期料率の割合が低くなります。
短期料率の割合が低い場合、つまり加入から解約までの期間が短い場合は、返還される金額も少なくなることを覚えておきましょう。
廃車に伴う保険解約の注意ポイント
廃車による自賠責保険・任意保険の解約には、いくつか注意点があります。
解約のタイミングに注意する
自賠責保険の解約は、廃車が完了したら早めに行うようにしましょう。
というのも、廃車でもらえる還付金がどんどん減ってしまうためです。
ご自身で廃車される場合は日程調整が難しいかと思いますが、可能な範囲で早めにお手続きするのをおすすめします。
また、任意保険の解約は「車を業者に引き渡してから」行いましょう。
そもそも任意保険は、公道を走らない場合は必要がない保険です。
お車を解体工場へ持ち込んだら、もしくは廃車買取業者に引き渡したら、あなたがそのお車で公道を走ることはありませんよね。
反対に、まだ走行する予定があるのに解約してしまうと、走行中にもしもの事故があった場合に保険が適用されません。
任意保険の解約は、車を業者に引き渡してからと覚えておきましょう!
等級のダウンはリセットできない
「事故で保険の等級が下がっちゃった…」
「一旦保険解約して、また別の会社で入り直そう」
任意保険の等級が下がった場合、一度解約してリセットしようとお考えの方がいらっしゃいます。
しかし等級のダウンは解約ではリセットできません。
別の保険会社で契約する際も、ダウンした等級からスタートすることになります。
解約して再度契約しなおすのはとても手間になると思うので、今後もお車を使用されるのであれば車両入替・中断証明書の発行が最適です。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
お車の廃車時の保険について、疑問は解決されたでしょうか?
最後に記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 自賠責保険は、廃車が完了したら解約する
- 任意保険は、今後車に乗るかどうかで対応を考える
- 廃車買取業者には、自賠責保険の解約もセットで依頼できる
保険の契約内容によっては、任意保険が自動で更新されてしまうことがあります。
必ず契約内容を確認して手続きを進めましょう。
私たち「廃車の窓口」では、完全無料で廃車手続きを受付中。
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「手続きが面倒。サクッと終わらせたい…」という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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あなたが不安なくお車を手放せるよう、願っております!
この記事を監修した車の専門家
斎藤たくや
カーソムリエの斎藤です。車を廃車にした際は、保険の解約などもセットで行うようになります。あなたが行う手続き方法は保険会社によってさまざまです。最近はネットで完結するケースもあるため、加入している保険会社のサイトを確認してみましょう。
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