車のエンスト原因・対処法まとめ|突然のエンストを避ける方法も紹介
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>>この人が書いた他の記事すぐにエンストの対処法を見る「最近よくエンストする…」
「突然、道の真ん中でエンストしたらどうしよう」
この記事をご覧の方は、このようにお悩みではないでしょうか。
エンストはドライバーの操作ミスが原因で起こるほか、エンストする前の症状によっても原因が異なってきます。
走行中にエンストしてしまったら大事故につながりかねない…と思うと、あらかじめ対処法や予防策を知っておきたいものですよね。
この記事では以下の内容をお伝えするので、運転に自信のない方や不安な方はとくに、安全のためにもよくご確認くださいね。
- エンストが起こる仕組み
- エンストの対処法
- 症状別のエンスト原因
- エンストを避ける方法
この記事が、エンストでモヤモヤをお持ちの方の手助けになれば幸いです。
ではまいりましょう!
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エンストは「エンジンストール」の略称
エンストとは、ドライバーの意図に関わらずエンジンが停止してしまう現象のことです。
正式には「エンジンストール」と呼ばれ、略称として「エンスト」が使われます。
おもにエンジンを動かすための操作やパーツに問題が生じることで、エンジンが停止してしまうんですね。
また「エンスト」を「エンジンストップ」の略とイメージされる方も多いですが、こちらは和製英語。
ドライバーが意図してエンジンを止めるといった意味にも捉えられるため、「エンスト」とは少し異なります。
MT(マニュアル)車のエンストは操作ミスが一般的
「MT車はエンストするものだ」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
MT車は、クラッチやギア周りの操作ミスが原因でエンストするのが一般的です。
MT車を発進させる際は、クラッチを踏み込んだままギアを1速に入れ、アクセルをゆっくり踏み込んでエンジンの回転数を上げます。
アクセルを踏みつつ半クラッチ状態でクラッチを繋ぎ、車が動き始めたらクラッチペダルを離して発進。
この際、アクセルをしっかりと踏み込んでからクラッチを繋げないとエンジンの回転数が上がらず、エンストしやすくなるんです。
また、急にクラッチを繋いだ際や2速で発進しようとした場合もエンストの発生率は上がります。
MT車は操作が難しいと感じる方が多く、操作ミスでのエンストを避けるためにAT車を選ぶ方も多いです。
ただし、AT車がエンストしないとも限りません。
AT(オートマ)車のエンストは坂道で発生しやすい
AT車はクラッチ操作が不要のため、運転操作ミスが原因のエンストは起こりにくいです。
しかし以下のように、進行方向とギアポジションがあっていない状況下でのエンストは多数報告されています。
- 急な登り坂で、シフトレバーを「D」(前進)にしたまま後退してしまった
- 急な下り坂で、シフトレバーを「R」(後退)にしたまま前進してしまった
たとえば急な登り坂で一時停止し、その後再び発進しようとブレーキから足を離すと、傾斜に耐えきれず車がバックしてしまうケースがあります。
こうなると本来の進行方向と車の動きが逆になるため、エンジンに大きな負荷がかかりエンストしやすくなるというわけです。
国土交通省の調査によると、AT車の坂道でのエンストが事故につながった例は3年間で111件。
AT車でもエンストは起こるものだと認識し、このあとお伝えするエンストの対処法を頭に入れておきましょう。
エンストを繰り返すとどうなる?
何度かエンストが起こっても、急に車に不具合が生じることはありません。
しかし頻繁に起こるようであればエンジンへのダメージが大きくなるため、確実に劣化は早まるでしょう。
エンスト時の症状によっては車本体の故障が原因となっているケースもあり、そうなると放置するのは危険。
いずれにせよ、不安な場合は早めに点検してもらうといいでしょう。
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ブレーキが超重要!エンストした時の対処法
走行中、または発進しようとした際に突然エンストしてしまったら、かなり焦りますよね…!
しかしパニックになるのはNG。まずは安全第一で、冷静になって対処していきましょう。
走行中と停車時に分けて対処法をお伝えしますが、いずれも再始動が難しい場合はロードサービスへの連絡や車の整備が必要です。
ナビダイヤル:0570-00-8139
短縮ダイヤル:#8139
なおアプリでは、GPSで現在地を知らせてロードサービスを要請できます。事前にインストールしておくと安心です。
▶︎iPhoneでダウンロード
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※年中無休24時間対応。
※情報は2021年1月22日時点のもの。
走行中にエンストした場合
走行中にエンストした場合は、以下の順番で対処していきます。
- 強くブレーキを踏み続けて減速させる
- 車が惰性で動くうちに安全な場所に停止させる
- サイドブレーキをかけてギアを「P」にチェンジする
- 再始動できないか試す
- 動かない場合はロードサービスに連絡する
まずは車を止めて、安全を確保し、再始動するといった流れですね。
エンストするとシステムがすべて止まってしまうため、ブレーキがかなり重くなります。
一度ブレーキから足を離してしまうとさらに重くなるので、減速するまで体重をかけて強く踏み続けてください。
車が停止したら、自動的に動かないようサイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけてギアをPに入れます。
もし停車場所が悪いようであれば、ギアをNに入れて車を安全な場所に押して移動させ、そこで再始動できないか試してみましょう。
単純な操作ミスでのエンストなら、問題なく再始動できるはずです。
しかしエンスト時の症状によっては各部品の故障が原因で動かなくなっていると考えられるケースも。
(※症状ごとの原因はこのあと詳しく紹介します!)
再始動できない場合はロードサービスへ連絡し、到着を待ちましょう。
待機中は三角表示板の設置もしくは発炎筒の点火が必要です。
通常道路はもちろん、高速道路の場合はとくに、車で待機している間に後続車両が突っ込んできてしまうといった二次被害の危険性が高まります。
かなり危険ですので、必ず三角表示板を車の50m以上後方に置く、もしくは発炎筒を焚いて異変を知らせましょう。
待機している間は、車内にいるよりもガードレールの外にいるほうが安全です。
停車時にエンストした場合
停車時、発進しようとした際にエンストした場合は、まず車が動き出さないようにサイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけてください。
MT車が停車時にエンストする原因は、主に操作ミスが考えられます。
再度丁寧にクラッチをつないで再始動してみましょう。
AT車の場合は燃料切れや何かしらの不具合が原因です。
ギアを何回か変えてみてDに戻すと問題なく再始動することがあるので、ギアチェンジを試してみてください。
正しい操作で再始動できればベストですが、操作ミスでもないのにエンストしてしまった場合は要注意。車体のどこかに異常があるケースがほとんどです。
早めにディーラーか修理屋さんに見てもらいましょう。
症状別に見るエンストの原因6つ
ここからは、エンスト時の症状別に原因をお伝えします。
「どこが故障しているんだろう?」「このまま運転して大丈夫かな」と不安な方は、よく確認してみてくださいね。
(↑クリックで該当箇所にジャンプします)
なお、いずれの原因でもすぐに再始動できない場合はJAFなどのロードサービスに連絡するのがベストです。
突然「ガクン」とエンスト:点火系の故障
走行中に突然スイッチが切れたようにエンストした場合は、点火系の故障もしくは点火系を制御するコンピュータ周りの故障が考えられます。
不具合によって燃料に着火できず、突然エンジンが止まってしまったというわけですね。
何度もエンストが続くようであれば、オイルネーターという発電系の箇所が故障していることも。
自動車整備店や修理屋さんに症状を伝え、修理をお任せしましょう。
車がガクガク振動してエンスト:点火系・燃料系の故障
車が振動してエンストした場合、原因は以下2つの状況によって異なります。
大きく振動した後に止まる
大きな振動があった場合、スパークプラグやプラグコード、イグニッションコイルなど点火系のパーツにトラブルがあると考えられます。
トラブルがあったパーツのみ動作が停止するため、エンジンの回転バランスが崩れて振動するというわけです。
もしこの症状が見られた場合はエンジンの出力がかなり低下している証拠ですので、そのまま走行せず、すぐに安全な場所に停車させてください。
ガクガク振動した後に徐々にスピードが落ちて止まる
振動があった後にゆっくりと停車した場合は、燃料を送る役割である燃料ポンプの故障、燃料ホースの目詰まりが原因と考えられます。
この場合は時間が経つと走行できるようになるといった特徴がありますが、またすぐにエンストする確率が高いです。
特別な事情がない限りは、すぐに修理を依頼するといいでしょう。
急な坂道やカーブでエンスト:燃料ポンプの故障
坂道やカーブなど車が傾いた状態でエンストした場合は、燃料ポンプの故障が考えられます。
とくに燃料が少なかった場合に起こりやすい症状です。
車が傾くと自動的に燃料タンクも傾きますが、通常は問題なく燃料を送ることができます。
しかし燃料ポンプに故障があった場合は十分に燃料を送れず、一時的に燃料不足の状態になってしまうんです。
この場合も時間が経つと走行できるようになりますが、長くは持たないでしょう。
早めに修理屋さんに修理を依頼してください。
アクセルを踏み込んだらエンスト:センサー系の故障
加速時にアクセルを踏み込んでエンストする場合は、燃料不足を検知するセンサーがトラブルを起こしている可能性があります。
燃料センサーはガソリンの噴射量をコントロールする役目。
燃料が十分でもメーターに変化がない場合、運転席から確認できる燃料メーターが安定しない場合はセンサーのトラブルを疑いましょう。
燃料経路に入り込んだ空気を抜かないことには再始動できない…といったケースもあるため、一度修理屋さんに見てもらうことをおすすめします。
アクセルを離したらエンスト:制御系の故障
アクセルを離して減速する際にエンストした場合は、バキュームセンサーやスロットルバルブなど制御系にトラブルが生じているかもしれません。
バキュームセンサーは、スロットルバルブという装置をコントロールしてエンジンの出力を制御しています。
ホコリや汚れの蓄積でスロットルバルブが詰まってしまうと燃料に空気を送り込めず、エンジンが燃焼しないというわけです。
ご自身での掃除で回復する可能性もありますが、難しい場合や掃除でも回復しなかった場合は修理屋さんに見てもらいましょう。
積雪時のエンスト:排気ダクトの雪詰まり
積雪時、とくに後ろ向きで走行する際にエンストした場合は、排気ダクトに雪が詰まってしまった可能性があります。
おもにバックでの駐車時に起こりやすいため、雪が積もっている箇所は除雪してから車を動かしましょう。
突然のエンストを避けるためには
安全運転を心がけていたのに、エンストを起こして玉突き事故を起こしてしまった…。
これほど怖いことはありません。
あらかじめ予防法を知っておいて、突然のエンストを避けましょう。
操作に自信がない場合はAT車を選ぶ
エンストの原因は、MT車での操作ミスが大部分を占めます。
うまく操作できない、何度もエンストしてしまうといった場合はAT車に乗り換えるのも一つの手段です。
実際に、運転の負担が大きいことを理由にMT車からAT車に乗り換える方も少なくありません…。
もし「今の車を手放したい」「ボロボロだし、いい機会だから買い替えようかな」とお考えの方は、「廃車の窓口」へご相談くださいね。
事故車や故障車、不動車などどのようなお車でも無料で引き取りにお伺い。
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定期的に点検・整備を行う
エンストの原因が操作ミスではない場合、車本体になんらかのトラブルがあったことが考えられます。
こまめに車の整備を行っていれば早めに不調を発見できるはずなので、定期的に点検・整備を行いましょう。
ただ、整備をお願いするディーラーや修理会社によっては不調を見抜けないことも。
「格安」を売りにする会社よりは、評価の高いところを選ぶことをおすすめします。
エンジンのスイッチ・燃料を確認する
エンストの原因として、「燃料切れに気づかずエンジンが止まる」ことも珍しくありません。
また、エンジンをつけずに発進しようとして発進できず、エンストと勘違いしていたなんてことも。
とくにハイブリッド車や電気自動車でよくあるパターンです。
走り出す前にはエンジンがかかっているか、燃料が十分に補給されているかを確認しましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
エンストについて、不安や疑問は解消されたでしょうか。
最後に、ここまでの内容をおさらいしておきましょう。
- エンストの原因は操作ミスか車の故障
- エンストしたら安全を確保し、ロードサービスに連絡
- 定期的に車を点検し、不具合によるエンストを予防
エンスト後に再始動しない場合は、ディーラーや修理屋さんに見てもらう必要があります。
ただ修理箇所が多い場合は、新しい車を購入した方が長期的に見てコスパがいいことも…。
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この記事を監修した車の専門家
斎藤たくや
カーソムリエの斎藤です。こまめに車を点検し、正しい操作を行えば基本的にエンストする可能性は低いです。ただMT車の運転に慣れていない方はエンストを繰り返してしまうことも。不安であればAT車を選ぶと安心です。ちなみに最近ではAT車の普及率は98%を超えるのだとか!
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