廃車にリサイクル券って必要?紛失したら再発行は可能でしょうか。
リサイクル券はリサイクル料金の支払いを証明するもの。再発行はできませんが、紛失しても大丈夫!
車のリサイクル券はリサイクル料金の支払いを証明する用紙。車の所有者は支払いを義務付けられているので、車とセットで発行しているはずです。
リサイクル券を失くしても、再度リサイクル料金を支払ったりリサイクル券を再発行したりする必要はありません。
「リサイクル料金を支払った」という証明ができれば、問題なく廃車・売却できます。
車検証を用意し、「自動車リサイクルシステム」のページから自動車リサイクル料金の預託状況を印刷しましょう。(※利用可能時間7:00〜24:00)
- 車検証を確認し、車台番号など必要事項を入力
- 「リサイクル料金の預託状況」を選択し「検索」
- 結果画面を印刷
印刷した用紙は「リサイクル料金の預託証明」として、リサイクル券の代わりに料金支払いを証明してくれる用紙になります。
中古車・廃車買取業者などにリサイクル券の提示を求められた場合は、紛失した旨を伝え、印刷した「リサイクル料金の預託証明」を提出してくださいね。
また、場合によっては、車検証さえあれば販売店や買取業者が支払い状況を確認してくれることも。
まずは買取を依頼する業者に、「リサイクル券を失くした」と伝えてみましょう。
※私たち「廃車の窓口」でもリサイクル料金の支払い状況の調査、証明用紙の手配などをすべて無料代行いたします。
「確認が面倒」「全部お任せしたい!」という方はぜひ一度ご相談ください。
▶︎「廃車の窓口」について詳しくみる
この後はリサイクル券について、詳しく解説していきます!
車のリサイクル券は「リサイクル料金の支払い証明」
車のリサイクル券はA券・B券・C券・D券の4枚からなる用紙で、先ほどもお伝えした通り車のリサイクル料金が支払済であることの証明です。
リサイクル料金は、その名の通り車のリサイクルにかかる料金を指します。
2005年に施行された自動車リサイクル法(正式名称:使用済自動車の再資源化等に関する法律)で、所有者に支払いが義務付けられました。
この自動車リサイクル法では、自動車に関わる全員にリサイクル責任を果たすことが定められています。
その中で「車の所有者」に義務付けられているのが、車がリサイクル・破棄される時にかかる費用や手間の一部負担なんですね。
<A券〜D券それぞれの役割>
A券〜D券はそれぞれ役割が異なります。
カンタンに紹介すると以下の通り。
- A券:預託証明書
リサイクル料金の支払いを証明する書類 - B券:使用済自動車引取証明書
引取業者が記入の上、車の最終所有者に交付する書類 - C券:資金管理料金受領書
自動車リサイクル促進センターが、資金管理料金受領を証明する書類 - D券:料金通知書券発行控
リサイクル料金通知書類の発行控え
とくに廃車手続きの際に必要になるのはA券とB券です。
難しい言葉が並んでいますが、いずれも「きちんとリサイクル料金を支払ったことの証明」と考えていただければOKです!
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未払いだった場合は車検時or廃車時に支払う
自動車リサイクル法が成立する2005年以前に車を購入されていた方は、リサイクル料金は未払いの状態です。
そのような場合は車検時にリサイクル料金を支払う仕組みになっているため、定期的に車検を通している方は心配いりません。
「ずっとガレージに放置していた」「長年乗っていなかった」など車検に通していなかった場合は、廃車するタイミングで解体業者や廃車買取業者へリサイクル料金を支払うようになります。
もし「廃車手続きの方法がわからない」という方は、こちらの記事をご覧ください。
ご自身で手続きする場合の手順等を解説しています。
弊社にご依頼いただいた場合、リサイクル料金はお車の買取金額から差し引く形でご案内いたします。
車種ごとに異なるリサイクル券の料金
車のリサイクル料金は車種によって異なります。
目安として、軽自動車や小型自動車は約7,000円〜16,000円、普通自動車は約10,000円〜20,000円かかると見積もっておくと安心です。
リサイクル料金は自動車メーカーが設定しているため、詳しい料金を知りたい方は購入店やメーカーの問い合わせ窓口に連絡してみることをおすすめします。
ちなみにリサイクル料金の内訳は以下の通り。
シュレッダーダスト料金 | 車を解体・破砕した後に残るシュレッダーダストの処理に必要な料金 |
エアバッグ類料金 | エアバッグの回収とリサイクルに必要な料金 |
フロン類料金 | カーエアコンに充填されているフロン類の回収や処理に必要な料金 |
情報管理料金 | 使用済自動車の電子情報を管理するために必要な料金(一律230円) |
資金管理料金 | リサイクル料金の管理や運用に必要な料金(新車購入時:一律290円、廃車時:一律410円) |
車の処分は、このようにさまざまな部品を分解し、それぞれ処理する必要があるためお金がかかるんですね。
リサイクル料金は売却時に払い戻される?
車のリサイクル券が必要になるのは、車を廃車にするとき・売却するとき・名義変更(譲渡)するときの3つの場面。
このうち、所有者が移る「売却」「譲渡」の場合は、あなたにリサイクル料金が返ってくる可能性があります。
というのもリサイクル料金は最終所有者に支払い義務があるので、売却時は支払い義務も相手に引き継がれ、車と一緒にリサイクル券も引き渡す事になるんですね。
買取業者に引き渡す場合は、買取金額の中にリサイクル料金が含まれるケースが多いです。
個人間の場合も、車の購入金額と合算して取引することがほとんど。
こうなると、後からリサイクル料金を「払った」「払っていない」のトラブルが発生しがちです。
あなたが車を引き渡す場合でも譲ってもらう場合でも、「料金にリサイクル料金は含まれているかどうか」をハッキリさせましょう。書面で残っていると確実です。
また、自分で廃車する場合はそのまま処分するしかないものの、廃車買取業者などに査定をお願いしてみると中古車として引き取ってもらえる場合があります。
リサイクル料金があなたに戻ってくる可能性があるため、気になる方は査定を申し込んでみてもいいかもしれません。
私たち「廃車の窓口」でも、廃車となるお車の引き取りを受け付けています。
事故車、故障車などどんなお車でも引き取りOK。
状態によってはお値段をつけて引き取らせていただく他、中古車としてもう一度流通させることもございます。
気になる方はぜひ、画面右側のラクラク無料査定をご利用くださいね!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
車のリサイクル券について、疑問は解決されたでしょうか。
最後に、車のリサイクル券・料金についてカンタンにおさらいしておきましょう。
- リサイクル券はリサイクル料金の支払い証明
- 車の購入時に支払い、売却する際には戻ってくる
- 再発行はできないものの、預託状況を印刷すれば廃車・売却が可能
もし廃車を考えていた場合でも、お車の状態がよかった場合は「中古車」として買い取ってもらえることも。
「廃車の窓口」でも、あなたのお車の状態を見て、ときには中古車として国内や海外へ販売させていただくことがございます。
さらに、廃車にする場合はすべての手続きを無料で代行します。
「廃車にする予定だけど、年式も新しいしまだ需要があるかも…?」
「リサイクル券をなくしてしまって、なんだか手続きがめんどくさそうだな…。」
という方は、お気軽にご相談くださいね。
以上、「廃車の窓口」の橋本がお答えしました!
あなたのモヤモヤが解消されることを願っております。
この記事を監修した車の専門家
斎藤たくや
カーソムリエの斎藤です。リサイクル券を失くしたとしても、実は廃車自体は可能です。一方でそもそもリサイクル券がない場合。この場合は、廃車や売却時にリサイクル料金を支払う必要がありますのでご注意ください。
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長く乗った車を廃車したいのですが、廃車に「リサイクル券」が必要と言われました。
ただ、思い返してみても「リサイクル券」を購入した記憶はありません…。
あちこち探してみたのですが見つからず、失くしてしまったようです。
紛失した場合は、再発行できるんでしょうか。