新車で事故にあいました…。廃車方法やローンの扱いを教えてください。
更新日
2020年10月29日
まずは本当に廃車すべきか確認し、保険に加入している方は補償を受けて廃車しましょう。
新車での事故、大変でしたね…。ご無事で何よりです。
精神的に参ってしまう状況かと思いますので、落ち着いたらお車のことを考えていきましょう。
事故や水害、故障で廃車寸前となってしまった新車のお車は、まず「本当に廃車すべきなのか?」を確認してみてくださいね。
場合によっては、修理した方がおトクなケースもあるんです。
また残念ながら廃車となってしまった場合でもご安心を。
加入されている保険を使用することで、新しいお車の買い替え金を負担してもらえます。
ローン返済に充てることも可能ですので、金銭面で大きな心配はいりませんよ。
※もし車両保険に加入されていなかった場合は、お車を売却してローン返済や新車購入資金に充てるのがおすすめです。
私たち「廃車の窓口」ではどんな状態のお車でも引き取りを受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
さて、このあとは廃車にすべき基準から解説していきます。
突然のことにショックな上、あちこちの手続きで大変な状況かと思いますが、この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
本当に廃車すべき?まずは基準を確認
「せっかくの新車が廃車なんて…」
「本当にこのまま廃車していいのかな」
基本的には、あなたのお車が「全損」の状態であれば廃車にすることをおすすめします。
ただし修理した方が金銭面で負担がないケースも。
このあとお伝えする2つの基準を確認し、まずはお車の扱いを考えましょう。
新車を廃車にする基準①物理的全損の状態
物理的全損とは修理が不可能なほど大破してしまった状態を指します。
このようなお車は、残念ですが廃車にするほかないんです…。
また修理が可能であっても、フレームを損傷してしまった場合は新しい車に買い換えることをおすすめします。
というのも、車の骨格であるフレームに損傷が起きた場合は修理をしても歪みが残ってしまうこともあるんです。
歪みがあると走行中にブレが起きたり、自動ブレーキが誤作動する可能性があったりと、安全性の面で問題が生じます。
安全性に関わる不具合はなかなか不安ですよね。
新車を廃車にする基準②経済的全損の状態
経済的全損とは、修理が可能であっても経済的に負担が大きい状態を指します。
「修理するよりも、新しい車を買った方が安い」といったパターンですね。
「どうしても修理したい」「特別な思い入れがある」という方以外は、金銭面での負担を考えても廃車にするのが無難かと思われます。
《車両保険で修理代金がまかなえる?》
修理金額が車の時価額を下回っている場合、車両保険に入っていれば修理代金を補償してもらうことが可能です。
修理すればもと通りになるけど、金銭面で厳しい…という場合は、車両保険が使えないか保険会社に確認してみてもいいですね。
ただし車両保険を使用すると、保険の等級が1〜3程度下がり保険料が高くなる可能性があることも覚えておきましょう。
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ちなみに:所有者がローン会社だと勝手に廃車できない

新車を廃車にするしかない場合であっても、お車の所有者がローン会社やディーラーとなっているなら勝手に廃車してはいけません。
なぜなら、お車の所有者以外は勝手に売却や処分をしてはいけないんです。
一般的には、ローン残債があるうちは所有権を変更することは難しいです。
ローンを一括返済する、もしくはローン会社に相談して新しいお車にローンを組み替えることが必要になります。
まずは状況を説明して、所有者へ相談してみましょう。
所有権解除の手続きを行えば、「車の所有権をローン会社から解除して、あなた自身を所有者にする」ことが可能になりますよ。
※もしローン支払い中であっても、金融機関のフリーローンなどを使用されている場合はあなた自身が所有者になっているかと思います。ローン支払い自体は続きますが、廃車は可能ですのでご安心ください!
新車を廃車する方法は2つ
さて、ここからは廃車方法を詳しく解説していきます。
新車のお車を廃車する方法は2つあります。
補償を受けて廃車するなら【保険会社で】
多くの場合、新車を廃車にしなければならない状況というのは、事故や災害など突発的な出来事が起きた時ですよね。
そのような時、車両保険に加入していれば車の買い替えやローン返済に使える補償金が下りるケースがほとんどです。
車両保険に加入している方は、保険会社に相談して手続きを進めましょう。
車両保険が使えないなら【廃車買取業者・ディーラーで】
補償がつくような保険に加入していなかった場合は、廃車にする車のローン返済、新しい車の購入費用などを丸ごと負担しなくてはなりません…。
また保険に加入していた場合であっても、条件に満たない場合は補償を受けるのが難しくなってしまいます。
この場合は、そのまま車を処分するよりも廃車買取業者などに買い取ってもらい、返済・買い替え資金に充てるのがおトクです。
もしもらい事故だった場合は相手方からの賠償金もあるはずですから、買取金額とあわせて対応しましょう。
保険会社の補償を受けて新車を廃車にする方法
車両保険に加入していた場合は、新車購入やローン返済に使用できる補償金を受け取ることが可能です。

さらにもらい事故だった場合は、相手方から対物賠償責任保険や代車費用などが賠償金として支払われます。
新車特約で新車購入費用を負担してもらえる
新車特約(車両新価特約)とは、車両保険に付帯するオプションのような契約です。
新車特約をつけていれば、契約時に設定した金額(当時の新車価格)が丸ごとあなたに支払われます。
「新車を大破させてしまい、車の買い替えが必要」という状況であれば、この特約を使わない手はありませんね。
ただし新車特約の適用によって保険の等級が3つダウンし、翌年以降の保険料が引き上げられます。
ありがたい保険ではありますが、使用するかどうかはよくよく検討が必要です。
また新車特約を使用できるのは以下のような条件に限定されるので、念のため確認しておきましょう。
- 車が全損になった場合
- 修理費が車両保険の保険金以上になった場合
- 修理費が新車購入時価格の50%以上になった場合
※保険会社ごとに条件がやや異なるため、適用可能かどうか確認してみるのをおすすめします。
ちなみに、この補償金額はあなた自身へ支払われるものです。
つまり新車購入資金として支払われるものではありますが、場合によってはローン残債の清算に充てることも可能。
保険会社の担当者さんに連絡を入れ、保険の適用と用途について相談してみましょう。
《「新車特約」ではなくても補償してもらえる?》
新車特約ではなくとも、車両保険に加入していれば補償金を受け取ることが可能です。
ただし受け取れるのは「そのお車の時価額」、つまり同じ年式・グレードの中古車の市場価格分になります。
車の価値は新車登録からじわじわと下がっていくので、新品の同じ車種の金額に比べるとやや下がるものです。(新車特約では、新車購入時の金額をそのままもらえます。)
中古車を購入するには十分な金額ですので、ご安心くださいね。
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廃車となる車は保険会社へ引き渡す
保険会社の補償によって廃車にするお車は、そのまま保険会社に引き取ってもらう形になります。
そのため自分で廃車買取業者や中古車販売業者に車を売却することは不可能なんですね。
保険会社はあなたのお車を引き取った後、廃車買取業者などに売却して利益を得ます。
また、廃車完了後は自賠責保険の解約や任意保険の手続きを行う必要があります。
基本的には保険会社の方から案内があるかと思いますが、どんな手続きが必要か気になる方はご覧くださいね。
新車が「水没」で全損した場合は要注意
車両保険は基本的に、修理不能になったお車に対して適用されます。
通常、高潮や台風、ゲリラ豪雨による洪水で水没してしまった場合は補償金が下ります。
ただし地震による津波が原因でお車が水没してしまった場合は補償されません。
というのも、津波での水没は地震による被害とみなされるため、地震に関する保険に加入していないと補償を受けられないんです…。
- 津波によって水没、全損してしまった
- 加えて地震に関する保険にも加入していなかった
このような場合は、廃車買取業者・ディーラーに新車を買い取ってもらうのがベスト。
詳しくご説明しますね!
廃車買取業者やディーラーに新車を廃車買取してもらう方法
「せっかくの新車なのに廃車…しかもローン払い続けなくちゃ」
「また新しい車買わなくちゃいけないし、お金が足りない」
たいへんショックかと思いますが、お車を廃車買取してもらうことでローン返済や新車購入資金に充てることが可能です。

「新車とはいえ、大破していてもお金になるの?」「逆に処分費用がかかるんじゃないの?」と心配される方もいらっしゃるのですが、車は資源のかたまりですので走行できなくとも価値があります。
新車ですと、車を形作っている部品はまだまだ新しい状態。
中古車部品市場で高く取引されるため、廃車にお値段をつけられる可能性があるんです。
また、もらい事故だった場合は相手方から賠償金が支払われます。
物理的な損害賠償金はもちろん、間接的に被った損害(事故後の手続き等で欠勤した場合の損害など)も補償。
新しい車の購入を考えている方、またローンが残っている方はこの補償金も有効活用していきましょう。
まずは査定・見積もり依頼を
まずは廃車買取業者やディーラーへ見積もり依頼をしてみましょう。
廃車とするお車の買取と廃車手続きをセットで行ってくれます。
廃車手続きには基本的にお金がかかるものの、廃車買取業者では無料で代行しているところが多いです。
また、ディーラーでは手数料を取るようなところもあります。
ただ懇意にしている担当者さんなどにお願いすれば、無料でサービスしてもらえることも。
まずは業者さんやディーラーさんに相談してみることをおすすめします。
新車買取は廃車買取業者がおトク?
「廃車になる車でも売れるのか。」
「ディーラーと業者、どっちにお願いすればいいかな…」
実は廃車買取をお願いするなら、ディーラーよりも廃車買取業者に依頼した方が金銭面であなたが得するケースが多いです。
というのも、ディーラーは「買取」を専門とする業者ではありません。
廃車の引き取り、いわゆる下取りは新車購入のサービスの一環として行っています。
そのため買取価格はあまり期待できないことが多いんですね…。
一方で廃車買取業者は、その名の通り「廃車買取」の専門家。
廃車となるお車の海外輸出ルートや部品販売のルートを多数保有しているため、車の価値を最大限引き出せるというわけなんです。
手続きはすべて自社で対応するため、手数料が発生しないんです!
「いくらで売れるのか気になる」という方は、こちらから無料査定をお試しくださいね。
▶︎30秒で完了!無料査定を依頼してみる
新車の廃車に必要な書類
廃車を依頼する際には、いくつか書類が必要です。
依頼先によってやや異なりますが、私たち「廃車の窓口」にご依頼いただいた場合は以下の書類をご準備いただくようになります。
軽自動車を廃車する際の必要書類
- 車検証
- 自賠責保険証
- 認印
普通自動車を廃車する際の必要書類
- 車検証
- 自賠責保険証
- 印鑑登録証明書
- 実印
☎︎0120-946-005
(受付時間9:00〜22:00 年中無休)
「廃車の窓口」でも新車の廃車買取を受け付けています
最後までお読みいただきありがとうございます!
新車の廃車について、疑問はなくなったでしょうか?
- 新車を廃車にする基準は「全損」かどうか
- 保険に加入していたら、補償を受けて廃車する
- 保険未加入の場合は、廃車買取してもらう
私たち「廃車の窓口」では、新車で廃車となってしまったお車の引き取りを受け付けております。
こちらのお車はフロント部分が大破しているものの、お車自体はまだ新しく、パーツを国内販売できるため高価買取いたしました。
![]() |
|
車種 | ダイハツ タント |
年式 | 令和1年 |
買取価格 | 175,000円 |
「廃車となる車を、少しでもお金にしたい」「手続きは完全無料のところにお願いしたい」そのような場合は、お気軽にご相談くださいね。
▶︎「廃車の窓口」に廃車買取を依頼する
ここまでは「廃車の窓口」のまどかがお伝えしました。
あなたが不安なく、お車の扱いを検討されることを願っております。
この記事を監修した車の専門家

斎藤たくや
カーソムリエの斎藤です。車両保険を使用すると保険等級が下がり、保険料がグンと上がってしまいます。損をしたくない!という方は、保険料の増加分と買い替え・修理費用を天秤にかけ、保険を使用するか自費で済ませるか検討してみましょう。
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