タイミングベルトの交換時期&交換費用は?異常の見極め方も紹介
廃車買取の専門家が丁寧に教えます!
>>この人が書いた他の記事「タイミングベルトを交換した方がいいって言われた…」
「いつ交換するのがベストなの?」
「どのくらい交換費用がかかる?」
車検時に、「そろそろタイミングベルトを交換した方がいいですね〜」なんて言われたことがある人は多いかもしれません。
タイミングベルトはエンジンの動きに重要な役割を果たす部品。
交換が必要なタイミングベルトをそのまま使い続けると、走行中に突然切れてエンジンが壊れるかもしれません。
もし高速道路で急にエンジンが止まったら…。想像するだけでとても怖いですよね。
そこで今回はタイミングベルトの交換すべき時期・費用の目安を解説します。
さらに切れる際の前兆なども詳しくお伝えしますね。
あなたのお悩み解決のきっかけになれば幸いです。
それでは参りましょう!
また走行中に突然タイミングベルトが切れてしまった場合の対処法は、以下の記事で詳しく解説しております!
ぜひ参考にしてくださいね。
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そもそもタイミングベルトとは?
タイミングベルトとはエンジンに搭載されたゴム製の部品です。
エンジン内の空気の吸気・排気や、点火が適切に行われるように調整する役割があります。
エンジンは空気を取り込んでガソリンを燃やし、汚れた空気をマフラーで出しているんです。
このタイミングを調整しているのがタイミングベルトなんですね。
また最近はタイミングベルトの代わりに「タイミングチェーン」を使う車が増えています。
タイミングチェーンは金属でできており、耐久性に優れているんです。
さてここまで、タイミングベルトについて簡潔に説明しました。
なお以下の記事でタイミングベルトの仕組みなどを詳しくご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
タイミングベルトの交換時期
エンジンのはたらきに重要な役割をはたすタイミングベルト。
高温になるエンジン内で長時間使用されるため、定期的に交換してメンテナンスする必要があります。
交換時期の目安と、交換せず放置した場合にどのようなリスクがあるのか確認していきましょう。
交換時期は「走行距離10万km」(10年)が目安
タイミングベルトの交換時期は、ほとんどのメーカーで「走行距離10万km」(おおよそ10年)と推奨されています。
ちなみに「10年」というのは、1年で1万km走る前提で計算した年数です。
そのため1年に平均3万km走るなら、3年と少し経ったタイミングが交換時期の目安になります。
タイミングベルトはゴムでできているため、時間が経つほど硬くなっていくんです。
硬くなるとひび割れなどが生じ、使い物にならなくなって寿命を迎えます。
この寿命を迎える時期が、およそ10万kmというわけなんですね!
ただし、これはあくまで「しっかりとエンジンを整備している場合」の話です。
以下の状況で整備せず乗り続けた場合、タイミングベルトの寿命はもっと短くなってしまいます。
- エンジン内部へ浸水した
- エンジンオイルが劣化している
- 冷却水が少ない
冠水した道路を走るとエンジン内部に水が侵入します。
ゴムは水に触れたままだと劣化する性質があり、タイミングベルトも劣化が進んでしまうんです!
またエンジンオイルが古いままだとエンジンの動きが鈍くなります。
するとタイミングベルトへの負荷が大きくなり、劣化が早まるんですね。
さらにエンジンを冷ます冷却液が少ないと、熱でタイミングベルトの劣化が早まります!
交換時期は車種や走行環境によっても異なる
タイミングベルトが長持ちするかどうかは、車種ごとに次のような傾向にあります。
- トラックなど排気量の多い車
→タイミングベルトが長持ちしやすい - 軽自動車など排気量の少ない車
→タイミングベルトが長持ちしにくい
軽自動車は排気量が少ないため、加速や登り坂などパワーが必要な時にエンジンの回転数が上がります。
回転数を上げるとタイミングベルトも多く回ることになるので、結果的に負荷が大きくなりやすいんです。
さらに、特殊な走行環境もタイミングベルトの交換時期が早まる要因に。
- 高速道路や山道・悪路を走ることが多い
- 渋滞に巻き込まれ、ゆっくり走ることが多い
- 急発進・急停止することが多い
このような走行はエンジンに負荷をかけるため、タイミングベルトが劣化しやすくなるんですね。
上記のような環境で走行している方はご注意ください。
交換時期を過ぎるとタイミングベルトが切れるおそれも
交換が推奨される10万kmを過ぎているにもかかわらず、交換せずにそのまま放置するとタイミングベルトが切れてしまうおそれがあります。
タイミングベルトが切れるとエンジンが止まりますし、最悪の場合エンジンを交換する必要があるかもしれません。
タイミングベルトが切れるのは、大抵の場合は車を走らせているとき。
タイミングベルトが切れるとエンジン内部の空気がうまく循環されず、走行中に急にエンジンが止まってしまいます。
さらにタイミングベルトが切れることで「バルブクラッシュ」という現象が発生し、エンジンが故障することも。
※バルブクラッシュ:エンジン内部のバルブとピストンがぶつかってしまう現象
エンジンの修理で直ることもありますが、一方でエンジンそのものを交換しないといけないこともあるんです。エンジン交換はかなりお金がかかります。
急なエンジンストップでの交通事故、また修理に莫大なお金がかかることを避けるためにも、「10年」が近づいたら早めのメンテナンスが必要です。
タイミングベルトの異常を見極めるには
タイミングベルトの交換時期が「10万km」とはいえ、それ以前に何か異常があった場合に見極める方法があれば安心ですよね。
ただ、タイミングベルトは「切れる前兆」というものがハッキリわからないため厄介です。
基本的には、何の前触れもなく突然切れてしまいます…。
しかし定期的な点検で表面の劣化が見つかったり、エンジンから「キュルキュル」といった音が聞こえてきたりした際は要注意。
他の部品が故障している場合も多いため一概には言えないのですが、タイミングベルトの寿命が近いと考えられます。
また、普段からメンテナンスを怠っている場合は異常が起こりやすいです。
たとえば冷却水やウォーターポンプの交換、エンジンオイルの交換を行わないと、タイミングベルトが劣化するスピードは早まります。
事故が起こってからでは遅いので、日頃のメンテナンスと早めの交換を意識しましょう。
[+] もっと詳しく
タイミングベルトの交換費用
タイミングベルトを交換するとなると、気になってくるのはその交換費用ですよね。
交換方法によっても上下しますが、目安としての相場をお伝えします。
タイミングベルトの交換費用は数万円かかる
タイミングベルトの交換にかかる費用相場は、最低でも約30,000円〜約50,000円前後。
軽自動車と比べると普通自動車の方が費用が高くなりやすいです。
- 軽自動車:約30,000円〜
- 普通自動車:約50,000円〜
また修理を依頼する業者によっては100,000円以上かかってしまうことがあります。
もちろん自分で交換することで若干は金額をおさえられますが、さまざまなリスクを考えると修理業者やディーラーに任せた方が安心です。
というのも、タイミングベルトは自分で交換するとなると作業がかなり難しいです。
専門的な知識や工具が必要になりますし、万が一壊してしまえば修復にかなりの費用がかかります。
そのため基本的には、修理屋さんやディーラーなどにお任せすると吉です。
専門的な知識があるので安心できるのはもちろんのこと、失敗することなく作業を進めてくれますよ。
タイミングベルトの交換は、お近くの修理工場に連絡してみるかディーラーに相談してみましょう。
…とはいえ車の内部パーツに詳しい方は、ご自分でタイミングベルトを交換しようと考えているかもしれませんね。
そんな方にオススメの交換作業の動画がありました。かなり詳しく説明されているので、気になる方はぜひ確認してみてください。
タイミングベルトの交換費用が高い理由
タイミングベルトという部品、たったそれだけの交換なのに「どうしてこんなにお金がかかるの?」と感じる方が多いかもしれませんね。
タイミングベルトの交換費用が高くなりやすいのは、次の2つの理由があります。
- 作業自体が困難で時間がかかるため
- タイミングベルト周辺で同時に交換すべき部品が多いため
冒頭でもお伝えした通り、タイミングベルトはエンジン内部にある部品です。
そのため一度エンジンを外すなど大掛かりな作業が必要になります。
それほど大変な作業なので作業工賃自体が高いんです。
また、タイミングベルト周辺の部品もタイミングベルト同様に劣化していることも考えられます。
タイミングベルトだけ修理することも可能ですが、またすぐに別の部品が故障し、再度修理が必要になることも。
そうすると再びエンジンを開ける手間・費用がかかるので、できるならば一気に新しいものへ交換してしまった方がいいというわけです。
具体的には、以下の部品の同時交換を勧められるケースが多いです。
- ウォーターポンプ
- ファンベルト
- タイミングベルトテンショナー
- タイミングベルトアイドラプーリー
- クランクシャフトオイルシール
- カムシャフトオイルシール …etc
もしあまりにも修理費用が高額になるようであれば、車の買い替えを考えてみてもいいかもしれませんね。
タイミングベルトの交換時期である10年を過ぎると、車の他のパーツにもガタが出始める頃です。長期的に見ると新しい車に乗り換えた方がおトクなことも。
ですので続いては乗り換えがおトクな理由をご紹介しますね!
タイミングベルトの交換より「車の乗り換え」がおトク
タイミングベルトが寿命を迎える時期なら、交換よりも今のお車を乗り換えてしまった方がいいかもしれません。
10年を過ぎてくると整備費・税金が高くなる
タイミングベルトが寿命を迎える「10年」を過ぎると、車の整備費がどんどん高くなっていきます。
というのも、10年以上車を使っていると他の部品も劣化していくから。
タイミングベルトを交換したとしても、他の部品も交換が必要になっていくでしょう。
その度に交換や整備をしていると、どんどん出費が増えてしまうというわけです。
さらに自動車税・自動車重量税は、「新規登録から13年以上経過」すると増税される仕組みです。
自動車税の場合、普通自動車は15%、軽自動車は20%の増税ですから、かなりの負担がかかります。
自動車重量税は車種にもよりますが、2,000円〜25,000円以上もアップされるので注意が必要です。
金銭面での負担を軽減するのであれば、新しいお車への乗り換えという選択肢を考えてみてもいいかもしれません。
今のお車に思わぬ値段がつくこともあるんです。
廃車するなら「廃車の窓口」にお任せ
新しいお車に買い替える際は、今のお車を購入店に下取りしてもらう方が多いかと思います。
が、下取りしてもらうよりも「買取業者」に引き取ってもらった方がおトクなケースもある…ってご存知でしたか?
とくに古い車や過走行車の場合は、廃車買取業者に引き取ってもらうのが賢い選択です。
廃車買取業者はその名の通り、廃車を専門に買い取る業者のこと。
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まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
タイミングベルトの疑問は解決されたでしょうか?
この記事では、重要な3つのポイントをお伝えしました。
- タイミングベルトの交換時期は「走行距離10万km」(10年)
- タイミングベルトの交換費用はかなり高い
- 車を乗り換えた方がおトクなケースもある
タイミングベルトの交換か廃車かの選択は、車に乗っている方なら一度はあるかと思います。
「本当にこの車に乗り続けるか?」を考えてから判断しましょう。
もし廃車でお困りの際は、お気軽に「廃車の窓口」までご相談くださいね。
以降、「廃車の窓口」の村上でした。
あなたの悩みが解決されるのを祈っています。
この記事を監修した車の専門家
斎藤たくや
カーソムリエの斎藤です。タイミングベルトは劣化がわかりづらく、切れる前兆もありません。ですので年式が10年を超えた・走行距離が10万kmを超えた場合は早めにタイミングベルトを交換するか、廃車して新しい車に買い替えましょう。
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